自分の生きがいと、喜びに満ちた慈善活動。
「生きがいの善活」はじめませんか?
先ず、再確認ですが善活=慈善活動のことです。慈善活動の方法に決まりなどありません。電車で席をゆずる「小さな親切」も善活と呼んでいいと思います。皆さんがそれぞれ自己責任で行動されることに私が口をはさむつもりは全くありません。
ただ「何か人に役立つことをしたいけど、何をどうすればいいだろう」とお悩みの方も多いと思います。そういう方のために私が実行していることをご参考までに紹介させていただきます。すべてを真似する必要もありませんので、ほんの一部だけでもヒントになりましたら嬉しく思います。
この第六章では「生きがいの善活」の考え方をご説明します。そして第七章で私の具体的な実践方法をご紹介します。
第一章でお伝えしましたように「他人のための慈善活動」は照れてしまいがちですが、こんな条件なら誰の目も気にしないで出来ると思いませんか。
私は犬が大好きでトイ・プードルのももちゃんと暮らしています。ももちゃんとお散歩するのに他人の目を気にする必要はありません。だってお散歩は私が「自由な時間に」「好きでしている」ことだからです。
そしてお散歩をするときに「お金がもらえないかな」とは思いません。だってお散歩はお仕事ではなく、自由な時間に好きでしていることだからです。私が呼ぶ「生きがいの善活」とは、そういうものだとイメージしてみてください。
分かりやすくいいかえると「仕事ではない」ということです。趣味のようなものとお考えください。仕事ではないからこそ数々のメリットがありますので、ご紹介します。
団体の慈善活動は有償「お金をいただく」のが基本ですし、組織を維持するための人件費・光熱費などを寄付金・会費などの収入から捻出するのは当然のことだと思います。
しかし、私がおすすめする「生きがいとしての個人の慈善活動」は無償の行為、つまり「お金をいただかない」という運営方法をおすすめします。
なぜならばお金をいただく行為は(たとえコピー代のような小さい金額でも)一種の「仕事」になるため、トラブルや誤解の原因となりかねないので避けたほうが無難であると思います。
また「趣味や生きがい」という種類の行為であればお金をいただかないのは当然です。仕事と遊びとしての「魚釣り」を例にとってみましょう。
◇収入を得る糧として「仕事としての魚釣り」
魚を釣る仕事として、時間や成果に応じた給与というお金や、交通費その他の経費をもらうのは当然のことです。
◇お休みの日に「趣味として魚釣り」をする
息抜きとして釣りに来ていますから(釣りをした時間だけお金が欲しい)とは思いませんね。逆に、例えば釣り堀ならば「楽しんだだけお金を払うのも当然」ですね。
あなたはお金をいただかないで、むしろお金を負担するばかりです。でも、だからこそお金の使いみちの会計報告もしなくて済みます。つまりお金に束縛されないというメリットがあります。
生きがいの善活は仕事ではありませんから、仕事のない土日など自由な時間に行うことになります。「お休みの日に好きなことをする」のですから、お金も時間も自分負担なのは当然ですね。
そして仕事では無いので時間に束縛されないというのが大きな利点です。あなたには上司も部下もいませんから、自分の自由時間の中で好きなようにスケジュールを組み立てることができます。
お休みの日ですから旅行や趣味の予定を入れたくなることもあるでしょう。自分なりの優先順位をつけて善活と両立するように計画をたてれば良いでしょう。
皆さんお仕事では様々なお客様や取引先とのお付き合いがあることでしょう。「あまり気が合わないな」と思っても、仕事では付き合う人を選ぶことはできません。
でも、お休みの日には付き合いを強制されることはなく、好きな友だちや家族と時間を過ごせばいいですね。それならば「生きがいとしての善活」もそうしませんか。
お金をいただかいないのですから、仕事ではありません。だから善活でお付き合いする人は、あなたが選べば良い、つまり人に束縛されないのです。