自分の生きがいと、喜びに満ちた慈善活動。
「生きがいの善活」はじめませんか?
有償と無償の違いは、まさに文字通りで理解すれば良いでしょう。
有償とは「償いが有る」つまり何かの行動に対して「お金などの見返りがある」こと
無償とは「償いが無い」つまり何かの行動に対して「お金などの見返りがない」こと
有償、言いかえれば「お金をもらう」のは悪いことのようなイメージが一般的にあると感じます。それは、ボランティアという言葉の意味のとりかたが一因であると思われます。
試しにボランティアという英単語(volunteer)を辞書でひいてみてください。ボランティア=無償で働くという限定された意味ではありません。むしろ志願兵とか「自発的な」行動、というのが本来の語源です。(志願兵は自ら志願するだけであり、給与をもらわなければ生活が成り立ちません)
ボランティア活動をする人が生活に困った状態では活動そのものが維持できません。ですからボランティア活動には当然ながら正当な報酬をもらう「有償ボランティア」も存在します。
聞き慣れたところでは「青年海外協力隊」が一番分かりやすい例ではないでしょうか。青年海外協力隊は自分の持っている技術・経験を活かす開発途上国の人々のための活動であり、そして青年海外協力隊は「JICAボランティアの仕事」です。
ボランティア活動を行っている組織には、NPO法人(NPO=Non-Profit Organization=非営利団体)が多くあります。よく誤解されるようですが「非営利」という言葉から(NPOの人たちは、みんな無料で働いている)と思われることが多いようです。
しかし実際には非営利団体でも人件費は支払われ、収益目的の事業も認められています。ただしポイントは、収益は人に分配されるのではなく、新たな社会貢献活動に充てられるということです。
人件費が払われるからこそ社会貢献活動の組織が維持されます。そして収益をあげるからこそ、更に社会貢献活動が拡大されるのが可能になるわけです。
また慈善活動に限らず、団体で何かの組織を運営するには必ず経費がかかります。事務所の電気代・水道代などの光熱費、電話や郵便などの通信費、移動のための交通費など、これらは組織運営のための「必要経費」といえるでしょう。
この必要経費をきちんと回収するためには「有償の行為」は不可欠であり、それが寄付金や会費の形となって組織に入金されます。それは組織を持続するための基盤となります。
今まで述べてきましたように有償の慈善活動を行うのは何ら恥じるべきことでありませんし、団体活動では必要経費を回収する計画性が無しには組織が維持できません。
ただし問題は、組織の経費管理が外からは明瞭に見えないことであり、何をもって信頼してよいか分からないことです。
私は個人での慈善活動でも有償の行為があっておかしくないと思います。しかし誤解を招かないためには個人の慈善活動は無償行為のほうがおすすめであると考えています。
そして、私が提唱する善活は「個人の生きがい」を目的にした小さな活動であり、私のポケットには「お金は一切いただかない」運営方式をとっています。
ただ、誤解を招きたくないのですが、私が実行している善活の手法が、たまたま「個人の無償の活動」という形式をとっているだけであり、個人の有償の活動を否定する気はありません。
つまり、有償と無償のどちらが良い悪いではなく、運営の方法が異なるだけであり、どちらも慈善活動であることに変わりないですね、ということです。
青年海外協力隊では多くの日本の若者が海外で活躍し、貢献してくれています。
私が英語を教えた元生徒さんに関健作さんという方がいらっしゃいます。関さんは青年海外協力隊でブータンに赴任し、今ではブータン写真家・通訳として活躍し、両国の文化の架け橋となっています。
(ブータンといえば「国民総幸福量」を大切にする、ということで有名ですね)
私は関さんのような若者が海外で働き(きちんと報酬を受けて)世界中に日本の良さを知らせてくれていることを嬉しく、誇りに感じています。